毎年11月を過ぎると、英米の辞書出版社などが「Word of the Year」を発表します。ちょうど日本の「流行語大賞」のようなもので、その年によく使われた言葉が選定されます。
12月2日、英Oxford Dictionaryが「Word of the Year」を発表しました。
Oxford Dictionayが選んだ今年の言葉は「brain rot」
Oxford Dictionaryが選んだ今年の言葉は「brain rot」です。
「brain rot(脳腐れ)」は、特につまらない、あるいは頭を使わないとみなされるオンラインコンテンツの過剰消費によって引き起こされる、精神的または知的状態の劣化を指します。2023年から2024年にかけて使用頻度が230%増加しました。特にTikTokなどのプラットフォームで、Z世代やα世代の間で広まり、現在では主要メディアでも使用されています。
「brain rot」は、CollinsもWord of the year候補に選出しています。
- brainrot 脳腐れ質の低いオンラインコンテンツを過剰に消費することで、思考が鈍くなる状態
次点以下には、Dictionary.comがWord of the Yearに選んだ「demure」、需要に応じて価格を調整する仕組みである「dynamic pricing」、AIが生成した低品質で信頼性の低いコンテンツ「slop」などが選ばれています。
- dynamic pricing 動的価格設定、変動価格制需給に応じて価格を変動させる方式
- demure (特に女性が)控えめな形容詞
- lore* 背景設定特にアニメ、ゲーム、小説、映画などフィクションの世界観や背景設定を指す
- romantasy ロマンタジーロマンスとファンタジーが融合した文学ジャンル
- slop* AIが生成した低品質で信頼性の低いコンテンツ