毎年11月を過ぎると、英米の辞書出版社などが「Word of the Year」を発表します。ちょうど日本の「流行語大賞」のようなもので、その年によく使われた言葉が選定されます。
英Collins English Dictionaryの次には、11月15日に英Cambridge Dictionaryが「Word of the Year」を発表しました。
Cambridgeが選んだ今年の言葉は「hallucinate」です。
もともとは、視覚や聴覚などの感覚が歪んで現実と異なる幻覚を経験することを意味しますが、人工知能(AI)技術の進化と普及によって、AIが事実と反する情報を生成することを指すようにもなりました。「hallucinate」が2023年の言葉として脚光を浴びたのは、人々がAIという新しい技術に対して抱く期待や懸念、そして予測不可能な未来に対する不安を表していると言えるでしょう。
Cambridgeのこの記事には、ほかにもAI関連用語が紹介されていました。以下、リストにしています。
- hallucinate (AIが)事実と反する情報を生成する
- chatbot 対話ソフト、チャットボット自動で会話するプログラム
- generative AI 生成AI、ジェネレ―ティブAI自ら設計したり画像を生み出したりできる創造的な人工知能
- large language model LLM 大規模言語モデル
- hallucination (AIが)誤った情報や予測を生成すること
- confabulation (AIが)誤った情報や予測を生成することもともとは作り話という意味
- prompt engineering プロンプトエンジニアリングAIに対して、望ましいアプトプットを得るために、質問や命令を最適化すること